一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

本が好きなので

 先日「吉祥寺の本屋さん」で書いた桐野夏生さんの「日没」を読んでいる。言論弾圧みたいな話で面白くてすこし怖い。一気に読むのがもったいないので少しずつ読んでいる。好きなお菓子を少しずつ食べるみたいに。。こういう読み方をするのは一番好きな桐野作品だけだと思う。

 先月は何冊くらい読んだのかな。時間があるのでその気になればどんどん読めてしまう。柚木麻子さんの「BUTTER」「マジカルグランマ」恒川光太郎さんの「金色機械」 小川洋子さんの「深き心の底より」。こだまさんの「いまだ、おしまいの地」。

姫野カオルコさんの「彼女は頭が悪いから」。田中兆子さんの「私のことならほっといて」。たぶんこれくらい。7冊。こだまさんと姫野さんは長女が貸してくれた。

 この中では田中兆子さんの短編集が面白かった。(ブックオフで210円だった。)

正気と狂気の境目みたいな危うい状況がどの作品にもあって、前に読んだ「甘いお菓子は食べません」よりもこっちが好きだと思った。それからやっぱり柚木麻子さんが抜群に面白い。今後、追いかけていきたい作家。「BUTTER」は過去に実際にあった事件を題材にしていると思う。読み終わったら買ったこともない高級バターが気になり始めた。この文庫はいま次女に貸し出し中。

 そういえば先日、息子が家に来たとき、大量の本を持って行った、というか貸し出した。彼はわたしの選択で本を読む。映画なら仕事柄バンバン選ぶが本は母まかせ。そしてかなりきちんとした感想を聞かせてくれる。わたしとはまた違う感想が聞けて感心するし楽しみである。


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