一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

言葉の重さ

今週のお題「読書の秋」

 先日、久しぶりに長女が来宅した。「久しぶりに電車乗ったー」と言っていた。「ママランチが食べたいから」と時々ラインがくる。体調次第なのでキャンセルになることもあるが天気も良く、無事に来られて良かった。また食事制限が始まっている彼女は煮物が好き。彼女の夫は料理が得意だけれど煮物はわたしのがいいらしい。 

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 水分制限があるのでスープや汁物はパス。果物も生野菜も少し。何度か経験してきているから分かっているけど、やはり切ない思いはある。でも愚痴一つ言わずニコニコしてご飯を食べて食後のスイーツも食べて「美味しいー」と言ってから換気扇の所へ行き煙草一服している姿はいつものマイペースMちゃんだ。何度も何度も辛い体験をしてそのたびにどうにか乗り越えてきた。わが娘ながら尊敬する。

 さて、長女とわたしは会うたびに「面白かった本」の話をしてお薦めを交換する。会った時に前回の本を返却し、次の本を借りる。今回、彼女は近藤史恵さん「インフルエンス」 千早茜さん「正しい女たち」 青山美智子さん「鎌倉うずまき案内所」 江國香織さん「物語のなかとそと」などを持参してくれた。前回の本も5冊位あったのを返す。わたしも書棚から数冊選んでおいた。井上荒野さん「よその島」」西加奈子さん「ふくわらい」 朝倉かすみさん「ともしびマーケット」...あと何だったか思い出せないけど、重くならない程度に渡したと思う。

 そういえばやはり本好きな友人から「以前から借りっぱなしになっていた横山秀夫ノースライトをようやく読んだ。面白かった」とメールがきた。

 今は図書館で借りた伊坂幸太郎さんの「フーガはユーガ」を読み終わり山田詠美さんの「つみびと」を昨日から読み始めている。どちらも文庫になったばかり。でも単行本で良いので図書館で借りた。「つみびと」は表紙がコワイのでカバーをかけた。

 「読書の秋」? 本好きに季節は関係ないけど、関係ある人もいるのだろうからそれはいいと思う。ふと、頁から顔を上げると早い夕暮れがそこまできている。昨日テレビで「愛しています」と公言した若い男性のことを思い出したりする。言葉は重かったり時にはその重さを失ったりもする。掌にのせて温めることもできる。ひっそりと心の中に落ちていくときもある。