魂に触れる
損保美術館に「川瀬巴水展」を観に行ってきた。
何年も前にこの版画を知ったときはやはりこの青色に強く惹かれて、新宿の紀伊國屋書店で画集を購入した。いつかは実物を鑑賞したいと思っていたのでチャンスがやってきた。旅する画家なので、わたしも訪れた日本各地の情景にこころがときめく。
深い青色ももちろん素晴らしかった。今回とくに好きだと思ったのは闇につつまれる景色だった。グレイ、漆黒、それから濃紺、、、。しーんと静かだけれど何か力強さを感じさせる。
先月は府中市美術館に「動物の絵 日本とヨーロッパ」を観に行った。若冲もあり、応挙もあり、ギュスターヴ・モローもあり、、、とにかくすごかった。動物が大好きなので全部をゆっくり観たくて一日中いたいと思った。見ごたえがありすぎて疲れてしまい結局はそんなには滞在できなかったけれど。
美術館に行けること。それは「ささやかな幸せ」というよりも素晴らしくかけがえのない幸せかもしれない。今週末はまたちょっと出かける。美術館、文学館、作家や画家の記念館に行くこと、わたしの大切なすべて。