一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

ひとりシニアの引っ越し

新年になりました。遅ればせながらおめでとうございます。

昨年秋から冬にかけて引っ越しについてぐだぐだしていました。

 

 心の中を覗いてみればわたしは引っ越しをしたくない。ここが好き。とても好き。

緑道に面している、大きな公園がある、バス停は始発で中央線に出られる。私鉄の駅までは歩ける。コンビニすぐそこ。スーパーも近い。静かなマンション。

だけどわたしはまだ一人暮らしがしたいので、やっぱりもう少し安い賃貸物件を探そうと決めて、そしてそれは予想通りすごくタイヘンなことだった。

 四年前にここに来たときもなかなかタイヘンだった。パート勤めのシニア女性が一人で借りようとしても、不動産屋さんはみんな苦い表情だった。いろいろあり、夫が最初一年同居することになり、夫が契約者となって借りることができた。

 さあ、今度はそういうわけにはいかない。もうパートしていない、年金生活者。

でも、格安ならどこでもいいというわけじゃない。わたしにだって希望条件がある。

予想していたことだけれど、困難にぶつかった。ぶつかるたび「やっぱりここから引っ越したくない」と泣きたくなる。

 結局いつものように、離れて暮らす三人のこどもたちが力になってくれた。

いつもラインで相談し、泣き言をのべ、息子とは電話で話して気持ちの整理がついた。

保証会社をいれてお金を払うことでようやく契約が成立した。

 

もう後戻りはできない。2月が更新時期のこのマンションが今月末から45日間エレベーター工事に入る。その間は引っ越しはできないので、エレベーターが止まる寸前に動くと決めた。ぐずぐずしてはいられない。管理会社と契約した日から引越し業者を探し見積もりに来てもらって比較検討して決定。

頑張ろう!とまず本をダンボールに入れ始めたけれど、何しろいっぱいある。すぐに疲れて頭が痛くなった。

見に来てくれた友人や家族の助言もあり、書斎とキッチンは引っ越し「おまかせパック」を利用することにした。良心的な価格設定なので迷わなかった。

 それなので、だいぶ気が楽になった。

もちろんまだここに未練はあるけれど、未練があるから近隣にした。

大好きな小金井公園にすぐ来られる。またいつでも来ればよい。

緑豊かなところでないと落ち着かない。井の頭公園の近くで育ちずっと過ごしてきたからだと思う。

 

公園があり、バス停とコンビニが近くにある。ここよりずっと小規模だけれど身の丈にあった暮らしができるだろう。「あるといいなー」と願ったエレベーターもある。カートやキャリーを引いている事が多いし、ちょっと足が痛いときも安心。

そういうことなので、いまは毎日にもつの整理中。

今年はこれまでとは違う景色を眺めて暮らす。