一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

白い花

 今年の墓参りは一人で行った。一年ぶりになってしまった。すくすくと雑草が伸び、私は作業用手袋を持ってこなかったことを後悔した。キョロキョロ探して水場にゴム手袋を発見して有難くお借りした。彼岸入りの少し前だったが暑くなく曇天で絶好の草むしり日和だった。無事に終了して駅前まで歩き、よく母と入ったパン屋さんへ。そこでゆっくりとランチ。

 帰宅して「墓じまい」を検索した。いずれしなければならない。私は毎年、都立霊園の樹木葬の生前受付に応募して落ち続けている。夫の家の墓には絶対に入りたくない。いつ何があるか分からないので自分の墓所と両親の遺骨の引っ越し先を考えなくてはならない。検索したところに資料請求したらビックリしたことにすぐに電話がかかってきた。電話攻撃はおそろしいので元のサイトに連絡して「電話勧誘はお断りします」と言った。それで、いくつかの業者から封書が届くようになり、それはちゃんと目を通している。

 郵便受けに「墓」と名の付く案内が届くようになった今日この頃、日課となった散歩に出かける。ここに越してきた最大の理由の広大な都立公園がすぐ近くにある。

 たくさんの人が散歩している。わたしはひとが少ないコースを見つけたので大体その道を歩く。さびしいくらいだれもいない。曼珠沙華がたくさん咲いていた。白い彼岸花がこれほど咲いているのを初めて見た。


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