一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

どっち?

生きていくことは選択の連続だから、毎日いろんなことを選び取っていく。じぶんで決めるし誰かに相談したりもする。

 

 コロナワクチン五回目の接種券がきたのはもう一ヶ月以上前だったと思う。

またか〜という気持ち。その頃は8波の兆しが微妙だった。で、今月になってから同世代の友達に聞いてみた。もう予約したという人もいたし、わたしのように迷ってる人もいた。つい最近久しぶりに会った友人は以前インフルエンザ予防接種でひどい副反応を経験したのでコロナワクチンは一回も接種していないという。

副反応といえば、アトピー体質の次女が今年、帯状疱疹になったりアトピーが悪化したのもワクチンの副反応では・・・と考え始めたらしく、娘の症状をいつも心配しているわたしは「!」と思ったりした。

その頃予約サイトをネットで見ても空きがいっぱいあった。

わたしはとりあえずリスクのあるシニアなので迷いつつも12月に予約を入れた。その時選択しなくてはいけないのが日時会場の他に、製薬会社とワクチンの種類BA1かBA4−5対応型か、ということだった。そんなのどっちがいいかなんてわかる訳ない。

それでネット検索したり注意深くニュースを聞いたりしなくちゃいけなかった。

 迷いつつ、さいごは(いつものように)じぶんで決めた。いまもう一度予約サイトを見てみたら空きはすっかりなくなっていたので、早めに予約しておいて良かったのかな、と思いつつ変異をくり返していくコロナ、ほんとに厄介だなあと思っている。

 

「どっち?」というタイトルをつけたので、もうひとつ。

わたしは電気ポットをずっと使っているのだけれど、娘たちに「電気ケトルにしなよ」と何度も言われてきた。長女も次女も、たいていうちにくるたび「まだこれ使ってるの?」という。だってこれで不便じゃないんだもん、長時間外出するときはコンセント抜くよ、と反論してきた。

来年引っ越すということで娘たちとラインでいろいろ相談している。

昨日の三人ライン(家族ラインとは別にある)で「さすがにポットは買い換えるよね?」とそれぞれから言われた。でもこれまだ使えるし、保温できるし、、とわたし。

どっちがいいのか?それぞれ利点あるんだと思う。

迷うことはいつもたくさんある。後悔したくないから。でももしも後で「あー」と思うことがあっても、じぶんで考えて決めたことだからそれはそれでよし。次に何か修正してもいいしまた考えればよい。

何のための節約

「ひとりシニア」という言葉に反応する。活字媒体でも、ネットやテレビでも・・・。

今の暮らしとこれからの生き方をいつも考えているからだと思う。高齢化社会、ひとりの高齢者はますます増えていくだろう。

 先日「あさイチ」をみていたらまさに「ひとりシニア」特集だった。これからそうなる予定の女性数人が一人暮らし中の4人を訪ねるという企画だった。前にもテレビでお見かけしたことのある紫苑さんという方が唯一顔出しで出演されていた。(前に夕方のテレビニュース特集で拝見したときと同じ節約生活の紹介だった。その時と全く同じ鶏むね肉やイワシを使ったレシピがでてきた。)

 彼女は月5万円で生活しています、と仰るけれど、わたしはいくら節約してもとてもじゃないけど5万円では暮らしていけない。

大きな違いは家賃の有無だけれどそれにしても違う。スマホで家計簿をつけて収支を毎月眺めている。すごく少ない年金だけでは生きていけないので少ない貯金をため息とともに崩して暮らしている。

 本と旅が大好き。ゲームもちょっと好き。引っ越してくるとき大量に処分したけれど、本はまだまだある。天井までの書棚、買い足した本棚、本だらけの部屋が欲しいと昔願ったことがあり、ここでやや実現した。

 そして今、本は図書館で借りる。場所によって違うので図書カードは三枚持っている。新刊は高くて買えないからすぐに図書館に予約する。借りて返すを毎週くりかえし

テーブルにはいつも数冊の本があって嬉しいけど、本棚(もう入らない)に新入りを足すことは殆どなくなった。ただ、図書館で借りて読んで好きになって、手元においておきたいと思ったときは古書店やアマゾンで探して入手する。

 本は図書館、食費はなるべくおさえる、光熱費もこまめに気にかける、余計なものはなるべく買わない。ポイントも活用する。

それでもわたしは旅をする。日帰りでも遠くでも・・・。それはじぶんに必要なことだと思えるから。そのために日々、節約し、今度はどこ行こう、なに見よう、と旅の空を想像する。たのしい。

 

 昨夜気がついたのだけれど、「記録と記憶」がはてなの編集部が選んだブログに取り上げられていた。 このタイトル、、、「記録と記憶」なんてそういえばどこかの国に国会答弁みたいだ。それも情けない言い訳みたいな・・・。

 

 いずれにしても、二ヶ月ぶりに戻ってきて、ゆっくりとまたスイッチをいれたので時々こうしてここで書いていく。大好きな秋は初冬へと歩をすすめている。葉っぱが風に舞うのを見るのが好きだ。

踊る狐

前回の記事で二ヶ月位のはてな不在と書いたけれど、その間わたしは「やってきた大好きな秋」を味わっていた。

 9月から今までいくつかの美術展や文学館に行ってきた。

南桂子展 透き通る森」

詩情あふれる南桂子の銅版画の世界。


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あのお醤油のヤマサが開設した日本橋にある小さな美術館。南桂子の夫でやはり銅版画家として有名な浜口陽三はヤマサ醤油の家系だという。

地下では小川洋子さんの言葉が添えられた「書かれたい物語がひそんでいる絵」という企画展もあった。

朝早く行ったためか静かな室内は鑑賞者が他にいなくて銅版画のせかいをゆっくり堪能して、窓際の椅子で「お醤油アイス」を頂くこともできた。

 

次はちょっと足をのばして軽井沢へ。

軽井沢は何度も行ったが今回は千住博美術館へ初訪問。

子鹿の冒険?のような「星のふる夜に」が好き。美しい絵本を見ているようだった。

 

その次は埼玉の「角川ミュージアム」。本棚劇場は圧巻。岩合光昭の世界ネコ歩き展が見られたのも嬉しい。しかし、すごい人で混雑。ゴッホ展のチケットは予約していなかったがしなくて正解だった。視覚的に斬新な企画のようだが、混雑は苦手なので。

夕方になり日が落ちて隣の「どんぐりの森」へ。実はこちらが主目的。大きな光るどんぐりが幻想的で輝いていて雨だったけど素敵だった。人も少ない。

 

 

先月は三島の佐野美術館。今月は練馬美術館へ。
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佐野美術館は静岡にいるとき図書館でチラシを見つけた。

帰京したけれど、機会があったのでまた静岡へ。小原古邨は明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師。かわいらしい鳥や動物が多いが、黒っぽい色彩が印象的な鳥もあり見ていて飽きない。

 

「踊る狐」の和紙の絵葉書を購入して、いま、玄関に飾ってある。
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狐を見ているのは奈良の鹿とその背に乗る猫と、京都の伏見稲荷にいた小ぎつね。

 

 

さて、先日行った練馬美術館の「日本の中のマネ」もとても見応えのあるものだった。


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日本におけるマネとの出会い。日本にあるいくつかのマネの作品。前に八王子の東京富士美術館で出会った「散歩 ガンビー婦人」とも再会した。やはり好きだと思った。

それから日本におけるマネの受容。このオマージュ作品もなかなか興味深いものだった。

 

絵画鑑賞には体力がいると思う。接近して解説を読んだり、すこし離れて眺めたり、歩いたり立ち止まったり、人をよけたり・・・。疲れないていどに愉しむことにしてまたこれからもでかけて行くと思う。

記録と記憶

二ヶ月近くの「はてな不在」。このままもう消えてしまうのか?と内心思わないでもなかった。何故かはわからないけれど、いろんなことやいろんな人々の動向を見聞するのがちょっと煩わしくなり、まず、ツイッターからのお知らせ(毎日すごかった)をストップした。もともとあまり自らツイートすることなく読むだけだったが、それもどうでもよくなった。

 時間はあるのだから時間のムダとも思えない。なかなかナイスな情報を得られる事も多かったと思う。でもちょっとお休みした。

発信することってなんだろう、と思うときがある。20年以上もあちこちで何となくブログを書いてきたから時々そうして立ち止まることがあった。

 

書くことは自分にとって必要で、それはいってみれば「じぶんのため」だった。内省や記録のためであり、創作するという表現の手段だった。しかしまあ、それほど難しく考えなくてもいいのがブログの良いところであって、べつになにも考えずに気ままに書けばいいんだよね、と思い直してこうして戻ってくる。そのくり返し。

 

最近また、少しずつ 少しずつ荷物の整理をしている。

ここに引っ越してくるとき、途方もなく大変な思いをして親のものとじぶんのものと家族のものを片付けた。どうにかこれくらい、と思うものだけを持ってきた。

でもまた引っ越すつもり。

最初の一年は二人暮らしだったし、荷物が多かったのでそれなりのスペースが必要だった。でも一人暮らしにはここはぜいたくだ。毎月の家賃に家計が圧迫されて先を見るのがこわい。

いろいろまた処分していこうと思う。

「書いたもの」がたくさんある。家計簿、日記、手帳、雑記帳。

それらはとんでもなく大きい山みたいだ。どうするの、この山たち、と思っている。

何十年も前のじぶんと出会う。一生懸命だったことは間違いない。膨大な出来事や感情がつめこまれているからなんだか山みたいに見えるのかもしれない。手紙類なんかは殆ど処分してきた。もらった手紙は捨てられるのに、じぶんが書いたあれこれは捨てられなかったんだから、記録と記憶にまだこだわっているんだと思う。だけどもう、そろそろどうにかしようと思っている。

 

夏休み

先日、山梨から次女夫婦が泊まりにきた。ここに住むようになってから次女が来るのは初めて。夫はすごく楽しみにしていて寝具セットを見直し買い足し、手製の梅ジュースで歓待した。

 夕食も朝食も張り切って作り、多忙な日々だったらしい若夫婦に喜ばれた。

二日目のランチはわたしが調べて予約しておいた海辺のカフェへ。稲取港が眺望できるマナカフェのチキンと大葉のサンドイッチ。

 

 

 

カフェの前庭には海に向かってブランコがあった。

 

二人が帰り、夏も過ぎようとしている。

わたしはまた近くを歩いたり、散歩するワンとご夫婦と話をしたりしている。

めずらしい白いサルスベリ

 

 

出会うひと

今週はまた暑い日が続くようだ。

窓から見える木々の緑はときおり良い風を送ってくれるからクーラーはつけないことが多い。でもやはり暑い。迷ってからやはりクーラーちょっといれる。

ここよりも街におりるともっと、すごく暑い。この時期、道路も渋滞していて観光地であることを実感する。

 

ヒマなので日に数本だけあるバスで街まで行くことがある。

駅まで行き待合室の端っこのカウンターでホームを見下ろしたりするのが好きだ。

「今度の電車は特急東京行き」というアナウンスが流れると胸の奥でことんと音がする。帰りたい気もする。一人暮らしのあの部屋をとても懐かしく思い出す。

もう帰りの切符は買ってある。えきねっとで購入した。

今月下旬。夫はカレンダーに印をつけ、その日は駅まで車で送ってくれるから仕事も休みにしてある。

 

先日の夕方、坂道をおりたりのぼったりして散歩をしていたら、同じように散歩しているらしい女性に出会った。あまり人に会うことがないので、なんとなく話しかけちょっと立ち話をした。

夫がこちらにずっと住んでいて彼女は仕事をやめてから引っ越してきて3ヶ月とのこと。こどもや孫の話になり、わたしには結婚していない子供もいるし、孫もいないのと言ったら「だってまだお若いでしょ?」と、よくあるリアクションが返ってきた。

いえいえ、きっと変わらないと思いますよ、と年齢を言ったらわたしのほうが一つ年上だった。

「お友だちができてよかった」と笑顔で挨拶して別れた。

なんとなく気が合いそうな雰囲気だったけど、まだわからない。

 

そういえば昨日のブログに星(スターっていうんだっけ)をつけて頂いたブロガーさんのところにお邪魔してみたら血液型の話が書いてあった。わたしもAB型だけれどその方と同じようにあまり関心がない。当然、占いとやらにも興味がなく・・・、でも友人にはそういう話が好きな人もいる。人それぞれだからそれはそれでいいと思う。度が過ぎなければOK。

今日も夕方、すこし涼しくなってから歩きに行くつもり。

また彼女に会えるかもしれないし、会えないかもしれない。

別荘地内では本当に意外なほど人と出会わない。

だからたまに乗るバスや、時々歩いているひとにはなんとなく親しみを感じる。

静岡県民割

今年も静岡に来ている。ここは東京よりも涼しいとわかったので昨年は3週間位滞在した。とにかく暑いのが苦手。今年は梅雨明け後に猛暑が続いたりしたし、7月も暑くて毎日ぐったりしていた。

 かつてひどい頭痛もちだった。強い鎮痛剤を処方されてもすぐになくなってしまった。トシをとり、あれほどに苦しんだ頭痛からだいぶ解放されて本当に嬉しかった。

 しかし、夏に弱い。気圧の変化にも弱いし、疲れると頭痛の不安におそわれる。

でも今は強い鎮痛剤ではなくロキソニンで治るようになってきたからありがたい。

7月末、かかりつけのドクターにロキソニンをもらい、それでも不安で調剤薬局で一箱購入してお守りのようにポーチにいれてここにやってきた。

 今年は一ヶ月近くいるつもり。こんなに長くいるのは初めてのこと。

ロキソニンはまだ2回しかのんでいない。それもここを出発してちょっと遠出したりしたときだから仕方ないと思う。

 夫は仕事で不在のときもあるし、休みもけっこうある。どこか行こうか?調べておいて、と言われたので静岡県民割で駿河湾フェリーに乗船してきた。

土肥港から清水へ。海面に光る夕陽がきれい。

 昨日は台風がやってきたから風と雨の音を聞きながらうちで留守番していた。

今日は台風も去ったし、まだ暑くないので、午前中ひとりで散歩にでかけた。

 

地図を見ながら知らない道を歩く。以前、こうして雨上がりの坂道を歩いていて下りで転んだので(たいしたことなかった)、今日も雨上がりのアップダウンの多い道、杖を持って行くことにした。

 誰にも合わない林道。

先日フェリーの帰り、すっかり夜遅くに車で帰って来たとき、シカさんに3回も出会ったのを思い出す。鹿さんは大きい。徒歩で出会ったら怖い思う。シカだけじゃなくてイノシシとかにであったらヤダなー、と思いながら帰ってきた。さいわい野生の敏捷なリスにしか合わなかった。