一人になりたくて…(卒婚という選択)

60代女性の一人暮らし。本が好き。

牡蠣のシチュー

 今日はこれから次女が来る。仕事を終えて山梨から来て二泊する。新宿に用事があり先週の金曜もそうだった。日曜日の朝までいて帰る。混雑する電車が苦手で倒れたこともある彼女が来るのは嬉しいけれど心配も大きかった。でも、先週は無事に往復したからすこし安心。

 次女とは何でも話せるしとても頼りになる。子供になんでも話す、というのは子供に依存してるってことですよと、昔ある人に冷ややかに言われたことがあった。でもかまわない。わたしたちは共依存はしていない。

 彼女とたくさんゆっくり話すために、夕食はだいたい作っておく。先週は筑前煮をたくさん作っておいた。二人で食べるには多かったが翌朝もそれを食べれば良い。今日は牡蠣のシチューを作った。あとはチキンサラダでも作れば良いと思う。

 家族五人の料理を作っているときは毎日大変だった。目が回るような忙しさの合間にどうにか作っていたからまったく余裕がなかった。夕食後は五人分の食器、調理器具にお弁当箱(多いときは三人分)の汚れ物がシンクにあふれため息をついていたものだ。

 「家事労働」とはよくいったものだと思う。あの頃から比べると今はとんでもなくラクだ。バタバタと作っていた料理も少しは落ち着いて作れるようになった。ひとりだとカンタンに済ませてしまうことも多いから、たまにこうして誰かが来るのはいい。

 あの頃、新聞やら何やらをテーブルの端に積み上げてどうにか作ったスペースで食事していた。いまはランチョンマットを敷いたりちょっと可愛い食器を並べてみたりする。楽しい。食事を楽しめる余裕はきっと大切だと思う。